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水泳克服プログラム [体育・教育]

今週の月曜から、水泳の克服プログラムを実施しています。

誰が?
もちろん私ではありません。
今、体育の専門授業の水泳のTA(ティーチングアシスタント)をしている関係です。

もともと水に対する恐怖感があったのに、足の届かない所で、しかも服を着たままという非常に泳ぎにくい条件での課題に、少々パニックになってしまったようです。

前から、水泳は苦手意識があったみたいなのですが、着衣泳でさらにその苦手意識と恐怖心は強まったようでした。
そこで、私は思いました。
このままでは、集中の遠泳は無理かもしれない。
何とかしないと!!

私は思い出しました。
島宗理氏著のパフォーマンスマネージメントの本に載っていた、スポーツのマネージメントという章での話を。

これは、実践するしかないと思い、さっそくプログラム開始。
本での主人公とは違って、その子は「プールに行く」や「プールに入る」という課題は克服していたので、「足の届かない所で浮く」という課題をまず最初の標的行動として始めました。
恐怖反応が出たら、すぐに離脱できるようにプールサイドのすぐ壁の持てる場所で、私がすぐ横について、「だるま浮き」から「クラゲ浮き」の課題から始めました。

月曜日の午後の練習では、まだ恐怖反応が少しありましたが、木曜日の専門の授業では同じ足の届かない場所での課題にも積極的に取り組めていました。こんなにも早く効果が出るものなのか??木曜日の授業後の課題は、月曜日の復習で反復練習させるつもりがボビングから巻き足(立ち浮き)の導入までいきました。

そして、今日は、水中ジャンケンを数分間やり続けることができました。
このジャンケンは、水中でジャンケンをして勝ったら呼吸ができて負けるとできないというルールでどちらかがギブアップするまで続けるというものでした。
結果、私が敗れました。

その後、潜行とスカーリングの導入までやりました。

本人に聞くと、「学校のプールはもう怖くなくなった」そうです。
残すは、海でどれだけやれるか。あるいは、学校とは別のプールでどれだけやれるかが課題になってくると思います。
同時に、平泳ぎの泳ぎの技術アップが目標になります。

本人が意欲をもって、週3回の練習課題をこなしています。

今後の練習と本番の遠泳で自信をつけさせ、水泳の楽しさを教えてあげられるようにするのが私の役割だと思います。

参考図書

パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学

パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学

  • 作者: 島宗 理
  • 出版社/メーカー: 米田出版
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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コメント 2

島宗@法政大

コーチング成功,おめでとう!

水泳の話は南先生と一緒にやった研究がもとになっています。鳴教の紀要に元の論文を掲載してます。ちなみに,参加者の一人は南先生の奥さんです(そのときはまだ婚前だったけど ^^)
by 島宗@法政大 (2007-07-19 10:02) 

鉄人になりたい

ありがとうございます☆

研究紀要から論文も見させていただきました♪
本番の,遠泳が楽しみでもあり不安でもあります。
今後,海での練習も計画中です!!

いつも参考にさせていただいています。
by 鉄人になりたい (2007-07-20 15:47) 

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